富田林興正寺別院の境内と寺内町の一部が2021年10月公開の映画「燃えよ剣」のロケ地として使われました。
映画「燃えよ剣」とは
映画「燃えよ剣」は新選組副長・土方歳三を主人公に、近藤勇、沖田総司といった新選組の志士たちの人生と、彼らが生きた激動の時代“幕末”を描いた歴史スペクタクル超大作映画です。
公式サイト:燃えよ剣
公開日 | 2021年10月15日 |
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監督 | 原田眞人 |
キャスト | 岡田准一(土方歳三)、柴咲コウ(お雪役)、鈴木亮平(近藤勇役)、山田涼介(沖田総司役)、伊藤英明(芹沢鴨役)ほか |
この映画の中で富田林興正寺別院がロケ地として使われています。
「燃えよ剣」の映画ロケ地として使われた場所
富田林興正寺別院では寺院の前の参道と山門、境内と本堂が映画の中に登場します。
山門と城之門筋
山門の前の城之門筋は歴史的景観から、日本の道100選にも選ばれている歴史的な道です。
まずは撮影に使われた城之門筋をみていただきましょう。
普段の景色はこんな感じです。
建物こそ歴史的な景観ですが、道路は石畳とアスファルトで舗装されています。
このままでは映画に使えないということで、映画の撮影時にはは道が土で埋められておりました。
撮影時の風景
スタッフさんが土を運び、大きな石や馬防柵も設営されます。
映画の撮影ってここまで大掛かりになるんですね。
馬防柵が並べられると一気に時代劇の雰囲気になりました。
写真には脚立が写っていますが、江戸時代にはこのような光景だったのかもしれません。
やはり今の景色と大きく雰囲気が違いますね。
映画を見た時には、ぜひ富田林興正寺別院がどのシーンで使われているかも探してみてください。
富田林興正寺別院本堂
山門前だけでなく、本堂でも撮影が行われました。
本堂は1638年に建てられたもので相当古いのですが、戸板の部分はガラスの入ったものに変更されています。
しかし、そのままガラスの戸では「燃えよ剣」で描かれる時代とは風景が合いません。
撮影時にはガラスの戸板がはずされて、すべて木製の戸に交換されていました。
まとめ
富田林寺内町での撮影は鈴木亮平さん、伊藤英明さん、金田哲さん、柴崎コウさんらが参加されておりました。
コロナ禍で「燃えよ剣」の映画も公開が何度も延期されてきましたが、令和3年の10月15日についに公開されるとのこと。
どんなシーンで富田林興正寺別院が使われているのかとても楽しみです。
富田林興正寺別院は大修復工事がはじまります
映画「燃えよ剣」のロケ地としても使われるほどその歴史ある景観が貴重な寺院ですが、現在その修復に苦心しております。
本堂の瓦や屋根も一部落ち、雨漏りを防ぐためにブルーシートで保護をしているような状態です。
創建より約460年、現在の建物が建ってからも400年近いの年月が流れ建物の保存が難しい状態となっております。
令和4年よりこの伝統の建物を保存する修復工事へと入りますが、補助金だけではすべての工事はまかなえません。
そこで、この歴史ある景観を保全するためにご寄進という形で富田林興正寺別院の修復工事にご寄付という形でご協力をいただけると幸いです。
寄付をいただいた方のお名前は記録帳に記載し、富田林興正寺別院を支えてくださった方として末代まで伝えていきます。
なにとぞ、文化財保全のためにお力添えいただきますようお願い申し上げます。